パリ日本人美容師
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パリで狂言の舞台を見てきました。パリ日本文化会館20周年記念 特別狂言公演

素晴らしい舞台でした。

人間国宝・野村萬氏の演技は必見。
まさに匠の技でした。

今回の狂言の舞台は

【三番叟 】(さんばそう)
【金岡 大納言】(かなおかだいなごん)
休憩
【二人袴】(ふたりばかま)
 
の3部構成となっていました。

1930年(昭和5年)1月10日生まれの野村萬氏は、
現在87歳ということでしょうか??

本当に凄い。芸に生きているまさに人間国宝。

貴重な舞台をとても良い席で見ることができ、感激でした。


小笠原匡氏・小笠原弘晃君の演じる【二人袴】にも注目。
休憩を挟んだあと、実の親子の演じる舞台。
美し声とコミカルな動きとストーリー。
素人でもわかりやすく、自然と楽しめました。

小笠原ファミリーとは個人的に親しく付き合わせ頂いている事もあり。。
特に感激しました。
弘晃君はまだ15歳
15歳とは思え無い、言葉遣いや知識の豊富さで、初めて会った時は同い歳ぐらいだと思っていた。。
わたくし、現在34歳。

来月には35歳。。。
約20歳も違うのに、同い歳ぐらいに思ってた自分って。。

っと思いましたが、今回の舞台を見て、改めて納得。

そして改めて尊敬しました。

やっぱりこの人凄いわって。


美しい声と、卓越した身のこなし。
そして笑わせてくれる。

凄すぎるよ弘晃君。

友人ながら本当に尊敬です。


中央・野村萬氏、右から4番目3番目・小笠原匡氏とオレンジの着物が弘晃君


会場は満員御礼でした。

チケットとれて本当にラッキー。

誰とは言いませんが。。。
タカコさんありがとう。。w




今日もまた狂言の舞台がパリの日本文化会館で16時から。

このプレミアムチケットを持っている人は凄くラッキー。

是非是非楽しんできてください!!!

ではでは〜〜〜。



今回の演目について、ご興味ある方は下記参考にしてください。
(日本文化会館でも配られます。)

パリ日本文化会館20周年記念 特別狂言公演 日本語解説文

【狂言とは】
狂言は650年前に誕生した日本最古の喜劇で、以来一度も絶えずに伝承され、現代では日本を代表する伝統芸術となっています。
”能楽”とは”能・狂言”の総称で、二つの芸能は性質上二卵性の双子に例えられます。
能が主に古典的題材(貴族社会)を取り上げ、幽玄美を第一とする歌舞・悲劇であるのに対し、狂言は庶民の日常的な出来事を、笑いを通して表現する科白・喜劇となっています。


【三番叟 】(さんばそう)
 能の祝典曲 ”翁”(おきな) のなかで狂言方が担当する演技で、若者の勇壮な舞である。 ”柔の段”と 、老体で厳かな舞”鈴の舞”の二つからなります。
共に天下泰平・五穀豊穣を寿ぎ、特に”揉の段”(もみのだん)は、華やかに弾んだ囃子(はやし)に始まり、「おおさえ、おおさえ、おお。喜びありや」と謡い出し、律動的な笛・小鼓・太鼓の演奏で、足拍子を踏みながら、明るく力強く舞うものです。また”鈴の段”は黒式尉(くろしきじょう)の面をつけ鈴を振りながら寿福を祈り舞います。文化会館20周年記念に相応しい祝言です。


【金岡 大納言】(かなおかだいなごん)
絵師の金岡が狂気して洛外をさまよっているので、心配した妻が理由を問うと、参内した御所で会った美しい女中に恋をしたと言います。妻は怒って、自分も化粧をすれば女中に負けないと云い、金岡に得意の絵筆で化粧をするよう頼みます。金岡は言われるままに妻の顔に彩色を始めますが・・・。
難易度の高い<小歌>を歌いながら登場し、狂乱状態の<カケリ>舞の後に、<恋の語>を語り後には舞台上で実際に紅白粉を絵筆にて描く、和泉流にのみ伝わる秘曲です。

【二人袴】(ふたりばかま)
舅(しゅうと)が登場し、今日は最上吉日なので聟(むこ)が結婚後初めて挨拶に来るはずと、太郎冠者(たろうかじゃ)を呼び出して準備をします。 さて、聟は一人では恥ずかしいので、父に門前まで付き添ってもらいます。しかし父は太郎冠者にみつけられ、座敷に出なければならなくなります。袴は一つしかないので、二人は交互に袴をはきかえ様々な言い訳をして舅の前にでますが、両人一緒にと呼ばれます。困った父は袴を二つに裂き、それぞれ前に当て座敷にでますが・・。
めでたい婿入の席での、舅に対する親子のかけひきが笑いを誘います。

 引用元・パリ文化会館用紙より



投稿日
2017年5月13日(土)

<文・写真> 畠山和宏



狂言の舞台見たことない方は、機会があれば是非行ってみてください。
恥ずかしながら、僕も初めてでした。
日本の伝統芸能の良さって知るほどに素晴らしいんだろうなと思います。
(まだカジッタばかりの状態で言うのもなんですが。。)
噂によると、この弘晃君、2017年8月26日、日本の舞台にも立つという??
日本に住んでる方は是非。
パリでもまたやってくださるといいですね。



読んでくださり感謝。



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